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「やはり地質学というものは必要だ」北沢峠で長衛祭が行われました

6月25日(土)に北沢峠で長衛祭が行われました。

竹澤長衛は、1889年(明治22年)に戸台(現在の伊那市長谷)に生まれ、北沢峠に山小屋を営みながら、南アルプス北部の案内人として活躍し、登山者の利便も考え登山道も拓いてきた、南アルプスの近代登山を語るうえで欠かせない人物です。
1932年(昭和7年)、長衛は樺太(現在のロシア領サハリン)にわたり、京都帝国大学の探検家たちと現地を踏査しています。その探検を述懐して、「やはり地質学というものは必要だ」と語ったとされています。よく歩き回った山ならともかく、始めて訪れる山では、地質や地形を学んでいないと、どこをどう歩いてよいのかわからないという意味で語っていたようです。また、「地質ナンてむずかしいことは、モウ俺たちには勉強できん」という話もあわせて、長衛からあったそうです。

南アルプスジオパークでは長衛が「必要」とした、地形・地質の知識をどのように伝えたらよいかということにも取り組んでいます。
長衛の遺志を継いで、みなさんでいっしょに学んでいきましょう。

参考:1960年,上伊那郷土研究会,「伊那路」4巻7号,「南アルプスの主竹沢長衛特集」「憶い出す長衛の面影」(下村雅司)

竹澤長衛のレリーフ(瀬戸団治作)と岩石

竹澤長衛のレリーフ(瀬戸団治作)と岩石

今年の長衛祭の様子(奥に見えるのが小仙丈)

今年の長衛祭の様子(奥に見えるのが小仙丈)

北沢の流れ

北沢の流れ

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