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令和4年度南アルプス講座を開催しました!

高遠高校2年生を対象に行われる全8回の南アルプス講座が、5月29日に開始しました。
 第一回目は、南アルプスのことやジオパーク・ユネスコエコパークについての講義を行いました。講義をしてくれたのは、伊那市役所観光課小澤さん、日本MAB計画支援委員の若松伸彦先生、ジオパークガイドの榎本晃先生です。
 講義の内容は「ジオパーク基礎講座」「ユネスコエコパーク基礎講座」「南アルプス地域の地形・地質基礎講座」の3つ。
 ジオパーク基礎講座は主にジオパークについての講義をしていただきました。ジオパークの意義や重要性についての教えていただきました。特にジオパークがSDGs¹につながっているということに興味を持つ生徒が多い印象でした。また、今まで知らなかったジオパークがどういったところなのか、自分が住んでいる地域がどんな地域なのかということに少し、興味を持ってくれているようでした。
 ユネスコエコパーク基礎講座は専門的な内容で私自身も初めて知ることばかりでした。特に、ジオパークとエコパークに関して明確に違いを分かっていたわけではなかったので今回の機会に理解を深めることができました。
 南アルプス地域の地形・地質基礎講座は高校のある高遠地域を含めた、南アルプス地域についてより詳しく専門的な内容になっていました。プレート²や堆積岩³に関しては中学生の履修範囲になっているためある程度、生徒も理解しやすそうでした。習っていない範囲に関しては「新しい知識を知ることができた」と、最後に感想を述べてくれました。
 最初、講義を始める前に「ジオパーク・エコパークという言葉を知っている方」という質問を投げかけたところ、手を挙げる生徒は誰もいませんでした。が、最後には知っていたことに関してさらに興味を持てただけではなく、知らなかったことを知ることができて良かったという感想がありました。
 ジオパークやユネスコエコパークについての知識は私にとっても少し難しいと感じるところがありました。でも、難しいからと言ってその知識を知らないままにしておくよりも、調べたりしないと知識は広がっていかないなと今回の講義を通して感じました。ジオパークやユネスコエコパークを知らない人にも少しづつでもわかってもらえるように私たちが伝え続けていかないといけないなと感じました。
これからも、もっと楽しんでもらえるように発信し続けますね!!

注釈
SDGs(持続可能な開発目標)¹:2030年までの具体的な指標であり、17の世界的目標と169の達成基準、232の指標からなる持続可能な開発のための国際的な開発目標。
プレート²:地球の表面を覆う、十数枚の厚さ100㎞程の岩盤のこと。地殻とマントルの最上部を合わせたもの。
堆積岩³:れき・砂・泥・火山砕屑物・生物の遺骸などが、流水や風の作用などで堆積して固まってできた岩石のグループ。その堆積物の種類などで、礫岩・砂岩・泥岩・火砕岩・チャート・石灰岩・石炭などに分類されている。

伊那市地域おこし協力隊 南アルプス山と人のコミュニケーター 隈本由夏

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