南アルプス講座第三回「南アルプスの高山帯×動植物」を開催しました!
日時:令和4年2月12日(土)13:30~15:10
参加者:
オンライン会場 44名
南アルプス講座の最終回となる第三回は、南アルプスの高山帯と動植物の関係について、飯田市美術博物館学芸員の四方圭一郎さんにご講演いただきました。
これまでの講座は現地会場とオンライン会場の同時開催とさせていただいておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により第三回は、完全オンラインでの開催となりました。
南アルプスの高山帯には、北極やシベリアと共通する動植物が生息している一方で、山麓にはヒマラヤと共通する照葉樹林性の動植物が分布しており、北極とヒマラヤの自然が接する自然環境の幅の広さが南アルプスの多様な生物相をつくっていることが良く分かりました。
また、現在の南アルプスはきれいなだけでなく、深刻な鹿の食害に見舞われています。防鹿柵等で対策はとられているものの、広大な山域を全てカバーしきれるものではなく、影響を受けている動植物も多くいると考えられています。
その要因の一端としては人間が鹿を捕らなくなったことや気候変動等があり、人と自然との付き合い方を改めて考え、具体的な行動をとっていかなければいけないと感じました。
南アルプス講座は今回で終了となりますが、今後も南アルプスの魅力や私たちの暮らしとの繋がりを考える講座を開催していきたいと思います。
全ての回を通してご参加いただいた皆さま、ご講演いただいた講師の皆さま、ありがとうございました。

オンライン講座の様子

オンライン講座の裏側
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