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【10/13】伊那市創造館 地球の学校「南アルプス登山ツアー、仙水峠に行こう!」が開催されました

「地球の学校」は南アルプスジオパークや伊那谷をめぐり、ふるさとの自然を題材に、ダイナミックな
地球の成り立ちを学び・感じて・体験する講座です。第1回「入笠山よくばりツアー」から始まり、今回
第5回目が今年度最後の講座になります。講師に市内小学校の先生をお迎えし、受講生、保護者総勢35名程での登山となります。

まずは林道バス南アルプスクイーンラインで戸台パークから北沢峠に向かいます。林道バスからの景色もジオの見どころのひとつです。スタートの戸台パークは三波川変成帯(中央構造線の外帯に接する変成岩帯)になりますが、高度を上げるに従い、秩父帯、四万十帯へと通過していきます。一番のビューポイント石灰岩の大岩壁幕岩、鋸岳などバスの窓から観察しながら北沢峠2032mに到着。ここから往復4時間、仙水峠への登山を開始します。

最初は林道歩きになります。所々で講師の先生から、手を入れると夏でも涼しい風を感じることができる風穴、またこの辺りを構成する岩石ホルンフェルス等の説明をしていただきます。仙水小屋を過ぎて樹林帯を抜けると山の斜面に無数に転がって積み重なった岩、岩、岩「岩海」が現れます。講師の先生より、岩海の岩石はホルンフェルスで、最終氷期に岩石の割れ目にしみ込んだ水が凍る、膨らむを繰り返すことで粉砕されたことを解説をしていただきました。

岩海を慎重に歩き仙水峠に到着します。甲斐駒ヶ岳、摩利支天が大迫力で迫ってきます。紅葉も丁度よく白い甲斐駒ヶ岳とのコントラストがとても綺麗でした。ここで昼食をとりながら講師の先生から解説をしていただきます。南アルプスは主に泥岩、砂岩で構成されますが、甲斐駒ヶ岳は異質でマグマが冷え固まった花崗岩で構成されているとのことです。ホルンフェルスはその過程でやけどした岩石との説明がありました。

全員無事に戸台パークに下山し、地球の学校閉校式を行いました。受講生の皆さんは5回の講義を通して地質や自然に興味を持って熱心に受講してくれました。来年も是非参加して下さい!

仙水峠から望む甲斐駒ヶ岳と摩利支天

仙水峠から望む甲斐駒ヶ岳と摩利支天

仙丈ヶ岳と岩海と紅葉

仙丈ヶ岳と岩海と紅葉

仙丈ヶ岳を望みながら下山

仙丈ヶ岳を望みながら下山

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