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遠山ガイドの会で「黒瀬川帯」の研修を行いました

遠山ガイドの会が、3/12日に飯田市遠山郷で「黒瀬川帯」に関する理解を深めるため、研修会を行いました。以下に、遠山ガイドの会からの研修のレポートを掲載します。

(研修レポート)3月12日「黒瀬川帯」の研修を受けました。南アルプスジオパーク協議会学術部長の坂本先生を講師をお願いし、何故外帯のなかに2億年以上前の花崗岩やフズリナを含む石灰岩があるのか?…現地を見ながらの説明はとてもわかりやすいものでした。中部地方での発見の先駆けとなったその内容はとても深く持ち帰ったサンプルも格別の重みを感じるものでした。きっかけは昨年の上伊那研修で戸台層が黒瀬川帯であるという研究が発表されたということを知ったことでした。その黒瀬川帯が遠山郷にあるのに現場も意味も知らないのではもったいないということで今回の研修になりました。当日は予定した2名が急用で参加できなくなり少人数でしたが内容はとても充実したものでした。ここの黒瀬川帯は2種類あります。一つは2億5千万年前の花崗岩で三波川帯に接する外帯にあり、もう一つは石灰岩の層です。この層は通常外帯で見られるフズリナよりは2億年以上も古い年代の者で先の花崗岩と年代は一致しています。この地域には柱状節理もあり広範囲に凝灰岩(1500万年前)もあってどこかに噴火口跡がある可能性があります。これも見つかればすごい発見につながると感じました。また三波川帯と砂岩などの堆積層とが接する露頭もあり地味ではあるが興味を掻き立てられる所でした。どこも案内がなければわからないところばかりなのが残念ですが、冬季でなければ参加できない会員も参加できるようにこの時期に計画した研修ですが滑ったところやぬかるみなど大変なところもありましたが有意義な研修となりました。

R07.03.12遠山ガイドの会黒瀬川帯研修

R07.03.12遠山ガイドの会黒瀬川帯研修

R07.03.12遠山ガイドの会黒瀬川帯研修

R07.03.12遠山ガイドの会黒瀬川帯研修

R07.03.12遠山ガイドの会黒瀬川帯研修

R07.03.12遠山ガイドの会黒瀬川帯研修

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