「遠山ガイドの会」で大鹿村研修会を行いました
4/18「遠山ガイドの会」では大鹿村に関する理解を深めようと一日かけて研修会を行いました。
午前中は大鹿村教育委員会事務局長補佐の北村尚幸さんを講師に「秋葉路」「宗良親王」「福徳寺」「松下家住宅」などについて詳しく解説してもらいました。
「秋葉路」は中央構造線の鞍部と断層丘陵を利用してできたもので古代から利用されてきており、生活物資の運搬だけでなく軍事利用や文化交流にも役立ってきた。
大鹿村は半分位は移住者によって占められているが、その大先輩に当たるのが「宗良親王」で30年滞在し村の歴史に大きな影響を与えてきた。
「福徳寺」は最近の調査では長野県最古の木造建築の座を失ったが、その価値は高く中にある木像は平安時代に期限を持つことも明らかになり村の歴史を理解する上で大切なものである。
「松下家住宅」は1820年建築とその時代は比較的新しいが当時の名主の生活を知る上では大変貴重なものである(実際に入って見ると表の座敷だけでも立派なのに、奥座敷が迷路のようにあり別世界に入ったような感覚になりました)。
また大鹿村では遠山土佐の守の死亡原因について、「石子詰め」だけでなく、弓矢説、火縄銃説などあり各々場所が違うことも知りました。
午後は講義にあった史跡を見学しました。見学する途中でリニアのトンネル掘削口や大西山崩壊の時の影響を土地勘としてとらえるポイント、鳶ガ巣崩壊地の様子や大河原城の説明など沢山の説明がありました。「中央構造線」と密接に関連した地形ならではの成り立ちの中で先人がどう活用し生きてきたかが良く分かる内容でした。

R06.04.18遠山ガイドの会大鹿村研修会写真

R06.04.18遠山ガイドの会大鹿村研修会写真

R06.04.18遠山ガイドの会大鹿村研修会写真
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