【8/17-8/18】塩見岳登山レポ
南アルプスの中心部に位置する塩見岳へ1泊2日で登山へ行ってきた。
*駐車場から登山口までの2㎞は秩父帯のチャートと泥岩の急傾斜地となり正面に豊口山の石灰岩の岸壁がそそり立っている。林道だがすでに景色を楽しめる。
植林地の中をしばらく歩き三伏峠への尾根筋を進む。*このあたりから岩石が変化する。秩父帯のチャート・石灰岩・泥岩から急に砂岩にかわるところがある。ここが秩父帯と四万十帯を分ける仏像構造線で中央構造線と並行して九州まで続く大断層である。
*三伏峠は標高2600mあり地形図にのっている峠としては最も標高の高い峠だ。ここに三伏峠小屋とテント場がありそろそろ降り出す予定の雨に備えて準備する。
三伏峠から塩見小屋までは樹林帯だと思っていたが、樹林に覆われた稜線だそう。景色は望めないが夏の日差しからは木陰が遮ってくれる。本谷山付近から形のよい塩見岳をみることができる。*塩見小屋をすぎたあたりから地形が険しくなりここを境に西側は四万十帯赤石層群の砂岩・泥岩、東側は四万十帯白根層群の泥岩・チャート・緑色岩となる。この東側の岩類は塩見小屋付近から山頂を経て蝙蝠尾根の分岐手前まで分布している。この間だけがまわりの泥岩から突出していて塩見岳の独特なピラミダルな形を作っている。特に天狗岩付近は赤色チャートと緑色岩がみごとだ。
*塩見岳は周辺に並ぶような高い山がないこと、独特の尖峰であることから山頂からの眺めは素晴らしい。下界が見えなくなるほど山深い景色はまさに非日常。そしてルート上に実に多くの岩石や地形・地質をみる事ができる。南アルプスの中部で大地のダイナミズムを感じてほしい。
そして大鹿村にある中央構造線博物館もぜひ山行計画に含めていただきたいと思う。館内外に岩石の展示があり、中央構造線に見られる岩石はもちろん日本列島の成り立ちなど情報量は多く予想以上に時間をかけて楽しめる。
*は飯田市美術博物館2001発行:南アルプスの山旅 地形・地質観察ガイドより引用
伊那市地域おこし協力隊 野田直子

塩見岳から仙丈ケ岳へ続く仙塩尾根

赤石チャート

トウヤクリンドウ
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